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♤スポーツ医学(簡単) 完治しにくい骨折(難治性)

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骨折の箇所によっては難治性により重症化しやすい可能性もあるので、リハビリ期間やスポーツ活動の復帰を的確に見極める必要があります。

今回はいくつかの症例を紹介します。

 

 

肋骨骨折

コンタクトスポーツなどで直達外力により発生します。

肋骨の前方にある肋軟骨はX線では描写出来ない為、MRIなどが有用です。

骨折の転移による外傷性気胸や血胸の有無も診断しましょう。

 

 

 

鎖骨骨折(遠位部)

直達、介達外力、両方でなり得る。

中央部は固定をしやすいが、遠位部や転移が大きい場合は金属プレートを使用する手術が行われる。

 

 

 

 

上腕骨骨折

転倒などによる例が多いが、投球動作や腕相撲による捻り動作(介達外力)も少なくない。

後者による骨折は螺旋状による損傷なので骨折の接触面が広いため癒合しやすい。

橈骨神経障害を合併している場合は手関節の背屈が困難になる。

 

 

 

橈骨遠位端骨折

スポーツ障害だけではなく、転倒の際、手を地面に突き発生する。

整復後も不安定性や骨折線がずれている場合、手術が選択される。

 

 

 

舟状骨骨折

こちらも転倒時に発生することが多く、転移が少ないとX線での判別が難しい。

また血流が少なく完治しずらいため偽関節となりやすい。

 

 

 

足関節骨折

受傷機転が足関節外側靭帯損傷(捻挫)と同じため、骨折を疑う場合、X線で診断します。

内果(内くるぶし)と腓骨遠位部の骨折が合併する場合、脛腓靭帯も損傷するため金属プレートで固定する手術が行われる。

 

 

 

 

まとめ

治癒過程には炎症期、修復期、リモデリング期があり安定性の場合は自然治癒を期待します。しかし、むやみな長期間固定は骨委縮、関節拘縮を招くため適切な判断が必要となります(>_<)