♤スポーツ医学(簡単) 足関節靭帯損傷(捻挫)
さて今回は足の靭帯損傷、ズバリ捻挫についてお話します。
捻挫と聞くとイメージから軽視しがちですが骨折の疑いや、靭帯断裂、関節の不安定性、痛みの残存など重大な外傷を招く恐れがあります。3~4項目で説明します。
受傷機転
ジャンプの着地やランニングなどのダッシュからストップにかけて受傷することが多いです。内反捻挫、外反捻挫があり、内反捻挫(内返し)のケースがほとんどです。
症状
内反捻挫では足の外側、外反捻挫では足の内側の靭帯が損傷します。
重症例では内反捻挫でも内側が腫れる可能性があります。
最も多い外側損傷では前距腓靭帯、重症例では踵の踵腓靭帯が損傷し不安定性が強くなります。
検査、診断
骨折と靭帯損傷を判別するために骨や部位に沿って圧痛を行い判断します。
外側の痛みでは前距腓靭帯、踵腓靭帯、前下脛腓靭帯、腓骨筋腱、
内側では三角靭帯を構成する、前後脛距靭帯、脛舟靭帯、脛踵靭帯が評価されます。
治療、復帰
従来ではギブス固定や免荷での完全安静が適用されてましたが、
現在では装具に切り替え保護下に荷重させることが治癒促進に繋がります。
脛腓靭帯損傷や三角靭帯損傷を伴う場合は手術が適用されます。
まとめ
足部の靭帯は部位によってテーピングや治療法が変わるので受傷部位をしっかり把握しときましょう(^^♪